特急白鳥号乗車記② 北海道新幹線開業前の函館へ 2016年3月19日
青森からはいよいよ特急白鳥に乗ります。
乗ったのは特急白鳥77号。3月19日~21日に運転の臨時列車です。
車両はもちろん485系6両編成。遠目に見ると結構きれいでいまだに古さを感じさせないデザインですが、
やはり近づいてみると側板もかなりでこぼこで、北国の厳しい環境の中で走りぬいた証が刻まれています。
冷たい雨の中青森を出発したのは12時23分。
19日のこの列車の乗車率はおそらく70~80パーセントで、おそらくその7割ぐらいは白鳥最後の走りを楽しみに来たファンのようでした。
青森駅を出ると左手に「急行はまなす」の車両が。
多くの人が視線を向けていました。
12時52分定刻で次の停車駅の蟹田を過ぎると、いくつかのトンネルを抜けて、青函トンネルに近づきます。
トンネル手前で新幹線と在来線が合流。
ここからは木古内まで80キロにわたって三線軌条。おそらく国内最長の三線軌条だと思われます。
在来線のレールが銀色に光っているのに対して、まだ本運用にはつかわれていない新しい外側の新幹線レールはきれいにさびがついたままです。
そしていよいよ列車は青函トンネルへ。
青函トンネルに入ったのは13:10。
昨年ほくほく線がなくなった今、在来線狭軌の最高速度はこの青函ントンネルで行われる140km/h運転。
これがなくなることにより、日本の在来線狭軌の運行最高速度は昨年に続き下がることになりそうです。
青函トンネルはやはり長く、トンネルを出たのは13:40。
結局入ってから出るまではちょうど30分でした。
スーパー白鳥は24~25分とのことですので、
この日はたまたまだったのか、要因はわかりませんが、少し時間を要したようです。
次の木古内駅手前で新幹線と別れ、木古内駅には3分遅れで到着しました。
木古内を出ると右手には津軽海峡の海がとてもよく見えます。
この日は雨でしたがそれでも素晴らしい景色でした。
新幹線はほとんどトンネルなので、残念ながらこの景色を楽しむことはほとんどできないようです。
このまま順調に函館に着くかと思いきや、東久根別で信号待ち。対向列車が遅れているということで7~8分停車し、そのままの遅れで函館に到着しました。
隣のホームにはスーパー北斗。この並びももう見られません。
製造は昭和53年。製造されてもうすぐ40年。
函館駅では函館ライナーが試運転をしていました。
新幹線開通まで残り7日前の函館駅。
もちろん新幹線歓迎ムード一色でした。
記録として今日走った白鳥号の時刻表を下記に書いておきますね。
あと10年くらいしたら、青函トンネルにはこんな列車が走ってたんだぁ~とか、
青森から函館まで2時間以上もかかったのかと振り返る日が来るのかもしれません。
<特急白鳥77号(臨時) 時刻表>
新青森 12:04発
青森 12:11着
12:23発
油川 レ
津軽宮田 レ
奥内 レ
左堰 レ
後潟 レ
中沢 レ
蓬田 レ
郷沢 レ
瀬辺地 レ
蟹田 12:47着
12:52発
中小国 レ
津軽今別 レ
知内 レ
木古内 13:44着
13:45発 (実際は3分遅れの13:48)
札苅 レ
泉沢 レ
釜谷 レ
渡島当別 レ
茂辺地 レ
上磯 レ
清川口 レ
久根別 レ
東久根別 レ
七重浜 レ
五稜郭 レ
函館 14:25着 (実際は10分遅れの14:35)
ではまた。
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