北海道新幹線 4時間2分 (新函館北斗~東京の風景)
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先日函館からの帰り道。
航空機と迷った挙句、一度は新幹線で青函トンネルをぬけるという体験をしてみたいと思い、
北海道新幹線に乗ってきました。
乗ったのははやぶさ38号17時21分新函館北斗発です。
この列車は新函館北斗~東京の最速の列車で、
東京までの時間は4時間2分。停車駅は新青森、盛岡、仙台、大宮のみです。
盛岡でのこまち号との連結もなく、上野駅も通過するという最速にこだわった列車です。
4時間は長いのか短いのか体験してきました。
北海道新幹線 乗車記
出発は新函館北斗駅。
北海道の地に新幹線がいるというのは不思議な感じが。
新函館北斗からは乗車率は3~4割といったところで、まだまだ余裕はありますが、
意外と埋まっているという印象でした。
新函館北斗を出発すると、しばらく田園風景が続いたのち、木古内あたりで海をみることができます。
木古内通過からは減速をして、そしてあっという間に青函トンネルです。
ここは在来線との共用の線路ということで線路も3線軌条になります。最高時速も140km/hへ。
青函トンネルはスピードもそれほど出していないということもあり非常にスムーズに走っていきます。
53.85kmを約25分ほどで走っていきます。
青函トンネルに入る前は車掌より案内がある同時に車内のLED表示にもその旨がながれます。
しかし以前はつかりにあったように、トンネルのどの位置を走っているかの表示はありませんので、
注意していないとどこで信号所を通過したのかわからなくなってしまいます。
約25分は長いようで、あっという間、本州に入って少しすると奥津軽今別を通過。
そして青森駅へと到着になりました。
ここまでは比較的あっという間でした。
ここからはいよいよ東北新幹線へ。
青森からで半分以上が埋まり、盛岡・仙台と止まって東京を目指します。
仙台から大宮までは満席。
そして本を読んだりなんなりしているともう大宮でした。
北海道新幹線はビジネス・旅行に使えるのか
一般的には4時間の壁という言葉があるように、4時間を切るかどうかで、
飛行機と新幹線のシェアが逆転すると言われていますが、
確かに4時間2分は思ったより退屈ということはなく、ぎりぎり大きなストレスを感じずに
乗ってられる時間でした。
また函館の場合はもう一つ函館がネックになるのが、新函館北斗と函館駅の距離。
これもまた実は思ったほど不便というわけではありませんでしたが、
普段しょっちゅうビジネスで往復する人にとっては多少の減点ポイントにはなるものと思います。
実は東京~新函館北斗は、広島より近い。
距離的には東京〜新函館北斗は862.5kmで、東海道新幹線でいうと、東京〜広島の894.2kmとほぼ近い距離です。そう考えると飛行機から多少のシェアを奪うのに不可能な距離ではありません。
しかし現状時間はというと、のぞみが最短で3時間47分、に対しはやぶさは4時間2分。
あくまでの上記は最短であり、実際は4時間15分から30分が大半です。
宇都宮〜盛岡で320km/hという日本最速運転をしながらも「のぞみ」より遅い理由は、
やはり、盛岡以北の最高速度が260km/hに抑えられていること、
青函トンネル内はさらに現状140km/hに抑えられていることの影響がやはり大きいです。
近々2018年度中に実は青函トンネルの最高速度が、160km/hに引き上げられます。
これにより、3分短縮し3時間59分となる4時間を切る見込みですが、
また数年後には、もう一つのボトルネックの上野~大宮間も短縮。
これによりもう1分縮まるみこみだそうです。
しかし、さらなる時短には盛岡~新青森~新函館北斗の整備新幹線区間の短縮が必須です。
大宮からだと十分戦える
対東京でみると課題の多い北海道新幹線ですが、航空機が点と点しか結べないのに対し、
より線でむすべるのが新幹線の強みです。それがいきるのが、大宮圏内。
より線でむすべるのが新幹線の強みです。それがいきるのが、大宮圏内。
大宮から羽田空港までは約1時間~1時間半、このロス時間を考えれば十分新幹線も戦える
範囲に入ってきます。
範囲に入ってきます。
札幌まで開通したら
北海道新幹線の本当の真価が問われるのはやはり札幌開通をしてからです。
JR東日本はそれにあわせて最高時速360km/hの車両の開発を進めています。
それまでに、整備新幹線区間や青函トンネル区間等でどれだけ課題を解決できているか、
それがこれからの北海道新幹線の運命の分かれ道になるのだと思います。
それまでに、整備新幹線区間や青函トンネル区間等でどれだけ課題を解決できているか、
それがこれからの北海道新幹線の運命の分かれ道になるのだと思います。
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